中国のSNS・小紅書(RED)に24日、「日本旅行の感想を、(批判されるので)あまり大きな声では言えないけどそれでも言いたい」と題する手記が掲載された。

日本を1週間旅行したという投稿者の20代の女性は「日本旅行の真実の感想。

日本人は本当に親切で、中国人よりも中国人に対して親切だった」「一番記録しておきたいのは、私たちが感じた現地の人々の親切さと優しさ」とし、花火大会でのハプニングを写真と共に振り返った。

女性らは8月15日に諏訪湖の花火大会を訪れた際、車での帰り道で雨が降り、道路がひどく渋滞した。渋滞を避けようと細い裏道を走ったところ、道幅が狭く水たまりが深かったことからハンドルを取られて車が溝に落ちてしまった。そこへ近くの住民の男性が通りかかり、手を貸してくれた。その男性は英語を話せなかったものの「大丈夫」と日本語でずっと励ましてくれたという。

その後、通りかかった人たちも次々立ち止まって協力してくれた。時間はもう午後10時ごろだったが、女性らを放って立ち去る人は誰もいなかった。後から車で来た日本人の中には英語と中国語を少し話せる女性がいた。その女性は中国語で「私は日本人です」と言いながら親切に接してくれた。その女性は車の状態を確認しようとして誤って溝に足を踏み入れてしまい、同行していた友人男性に引き上げられた後、「これMiuMiu(ミュウミュウ)の靴なんだよ」と苦笑したという。

投稿者の女性らはその後、近くの民家にお邪魔した。トイレを借りるためだったが、家主はお菓子や飲み物を出して親切にもてなしてくれた。

翻訳アプリを使ってコミュニケーションを取ると、旦那さんは43歳だということを知った。女性は「まるで23歳のよう」とその見た目の若さに驚いた。旦那さんは身振り手振りや表情を交えて気遣ってくれ、「大学生のように若々しかった」という奥さんも優しかったそうだ。

結局、女性らはレッカー車を呼んで車を溝から出すことができた。女性は現場で撮影した写真や動画などを投稿し、「約2時間ほどの出来事だったけど、出会ったすべての人が立ち止まり、手を貸してくれた。問題を解決しようと努力してくれた。私たちは現地の人たちの優しさと善意に支えられ、無事にその場を離れることができた」と振り返った。

そして最後に、「私は自分のことを親切な人間だと思っているけれど、例えば夜遅くに道で誰かが助けを必要としている場面に遭遇しても、絶対に立ち止まって何かをしてあげるとは言い切れない。せいぜい声を掛けてあげるくらいかもしれない。外国人であれば(警察や救急などに)救援の電話をかけてあげるかもしれないが、夜遅くまでずっと付き添っていることはないと思う」とし、「今回の経験を通して一番強く感じたのは、日本の人々の平均的な親切さのレベルが、私がこれまで人間性について抱いていた(親切さの)認識よりもはるかに高いということだった」とつづっている。(翻訳・編集/北田)

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