中国・広東省広州市で、男性の脳内から18センチの生きた寄生虫が摘出された。中国メディアの広州日報などが8月30日付で伝えた。
記事によると、先日、自動車を運転していた29歳の李(リー)さんが突然意識を失い、口から泡を吹いて痙攣を起こした。広州市内の病院に搬送され検査を受けると、脳スパルガヌム症と診断されたという。
脳スパルガヌム症は寄生虫の一種である「芽殖孤虫(がしょくこちゅう)」が脳に寄生する疾患で、一般的に汚染された食べ物を摂取することで起こる。
李さんによると、数年前に野生のヘビを捕まえ、自分でさばいて胆のうを取り出し、生で飲み込んだことが3~4回あった。李さんは「ヘビの胆のうは体に良いと思っていた。寄生虫がいるなんて知らなかった」と話した。
李さんは開頭手術を受け、脳内から長さ18センチの生きた寄生虫が摘出された。その後、10日間の入院治療を受け、現在はすでに退院しているという。
医師は生水を飲まないこと、生肉を食べないこと、生肉を傷口などに触れさせないことによって感染リスクを大きく減らすことができると注意喚起している。(翻訳・編集/北田)