2025年9月2日、韓国・中央日報などによると、自身を「(14年4月16日に起きた)セウォル号沈没事故の生存者」と名乗り、大統領室関係者との面会を求めて自らを刃物で切りつけた男性が警察に逮捕された。
セウォル号沈没事故の生存者とみられる60代の男性は1日午後7時ごろ、大統領室があるソウル龍山区の国防部の正門前で自らを刃物で切りつけた疑い(公共の場所での凶器所持容疑)が持たれている。
男性は事件当時、自らを刃物で切りつけた後、セウォル号沈没事故生存者の待遇改善を訴えて大統領室関係者との面会を求め、警察官と約20分にわたって対峙した。
警察官はテーザー銃で男性を制圧し、軽傷を負った男性は病院で治療を受けた後、大統領室関係者と面会したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「何年前の話をしているの?」「セウォル号は悲しい惨事だったけど、いまさら待遇を改善しろと言うのは図々しい」「もらった補償金はどうした?」「『セウォル号生存者』が職業なのか?」「生きていることに感謝するべきなのに。セウォル号の事故で亡くなった人の遺族がたくさんの補償金や優遇措置を受けているから腹が立ったのだろう」「セウォル号事故の生存者は独立運動をしたわけでもなく、国家功労者でもない」「そもそも本当に生存者なのだろうか」「セウォル号を政治に利用しないで」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)