2025年9月9日、韓国・ソウルBizは「早ければ年内に、外国人もスマートフォンでソウルの地下鉄・バスを利用できるようになる」と伝えた。

地下鉄やバスはクレジットカードか、交通系ICカード「T-money」をタッチして乗車することができる。

ただ、海外のクレジットカードは交通系カードの端末機で認識されないため、外国人は切符を買うかT-moneyカードを購入・チャージして利用しなければならない。

こうした外国人の不便解消のために、ソウル市とT-moneyは、「アップルウォレットやGoogleウォレットにT-moneyを入れ、海外クレジットカードでもチャージ・決済を可能にする」サービスを、早ければ年内に導入することを検討しているという。

海外クレジットカードで直接タッチ決済できるようにするには、地下鉄・バスの端末機などシステムを全て変えなければならず、約500億ウォン(約53億円)の費用がかかると推計される。そのため、今回の案に至ったという。

ただ、済州特別自治道は先月から、韓国の自治体で初めて、システムを入れ替え海外発行のVISAカードでバスでのタッチ決済を可能にしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「そこまでする?。われわれも海外に行けば切符を買うなりして乗車するのに」「T-moneyを使うのも面倒だと言うなら、家にいなよ」「T-moneyはどこのコンビニでも買えてチャージできる。外国人のために余計な費用をかけるより、この国の国民のために投資してくれ」「T-moneyは事業者だから費用は出せない。大株主のソウル市が出すならやってもいい、ということでしょ。つまりわれわれの税金が投じられるんだ」などの反対意見が多く寄せられている。

一方で、「便利になるのはいいことじゃないか」「外国人に来てもらわないと内需が潤わない」「T-moneyを旅の記念品になるようなものにすればいいのに」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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