2025年9月16日、韓国・朝鮮日報によると、ソウル市に住む10世帯に4世帯は1人で暮らす「単独世帯」と集計された。高齢化が進み、初めて高齢者世帯の割合が3割を超えた。

ソウル市が15日に公表した報告書によると、昨年の単独世帯の数は約166万世帯で、全体の39.9%を占めた。次いで2人世帯が26.2%、3人世帯が18.6%、4人世帯が12.3%となっている。単独世帯数は15年に比べ48.9%増加したが、4人世帯は同期間に27.1%減少した。

65歳以上の高齢者が住む世帯は約126万世帯(30.2%)と集計された。このうち、世帯構成員全員が高齢者の世帯は約64万世帯だった。ソウル市は今年7月に60代以上の人口の割合が全人口の20%を超え、「超高齢化社会」となっている。

昨年の婚姻件数は4万2471件だった。年々、減少を続けていた婚姻件数だが23年、24年は増加している。市関係者は「コロナ禍に結婚を延期していた1990年代生まれの市民が最近、結婚していることが影響したようだ」と分析している。

昨年、結婚したカップルの10組に1組(9.4%)は国際結婚だった。2000年(4.3%)に比べると2倍以上となっている。男性は中国人女性と、女性は米国人男性との結婚が最も多かった。

初婚年齢は男性が34.3歳、女性が32.4歳と集計された。2000年(男性29.7歳、女性27.3歳)に比べると、男女ともに5年ほど遅くなっている。

離婚件数は年々減少しているが、熟年離婚は増えている。2000年には3.1%だったのが、昨年は25.8%と集計された。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「この国に未来はない。ただ今日、生きることだけしか考えていない人だらけだ」「静かに滅亡へと向かっている韓国…」「国が消滅しつつあるのに、政治家たちはこの問題に関心がない」「テレビには年を取っても独身とか、離婚したとか、1人暮らしの人ばかり出てきて悠々自適に暮らしているように見せている。これでは若者たちが結婚したいと思わなくなって当然だと思う」などのコメントが寄せられている。

一方で、「自分も1人で暮らしたい」「1人が楽でいい」といった声も多く見られた。「(翻訳・編集/麻江)

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