中国科学院深セン先進技術研究院の発表によると、同研究院は東華大学の研究チームと5年以上にわたる共同研究を経て、髪の毛のように細く柔軟で伸縮性があり、自由に駆動可能な神経繊維電極「NeuroWorm(ニューロワーム)」の開発に成功しました。同技術は、バイオ・エレクトロニクス・インターフェース(ブレイン・マシン・インターフェース、ヒューマン・マシン・インターフェース)が静的なものから動的なものへ、受動的な記録から能動的なインテリジェント検知へとパラダイムシフトを遂げたことを示しています。

関連する研究成果は9月17日に国際学術誌「ネイチャー」に掲載されました。

研究チームは、ミミズが土壌の中で柔軟に運動し、体節ごとに感知する能力があることにヒントを得て、精巧な電極構造設計と巻き取り技術により、超薄型フレキシブルポリマー上に作成した二次元電極アレイを直径わずか200マイクロメートルの繊維に巻き付けました。この細い神経繊維電極には、軸方向に最大60個の独立した生体電気信号収集チャンネルが集積されています。研究者は繊維の先端に微小な磁気制御ユニットを埋め込み、移植後の「NeuroWorm」が外部磁場の誘導により、脳組織や筋肉などの軟組織内を能動的に前進し、方向転換して目標領域に正確に到達し、動的モニタリングを実施することを可能にしました。同技術は長期的な臨床移植の課題解決に向けて全く新しいアプローチを提供したとみられています。(提供/CRI)

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