広西チワン族自治区南寧市で17日から21日まで開催された第22回中国-東南アジア諸国連合ASEAN)博覧会では、ASEAN各国がさまざまな種類のコーヒー製品を出展し、来場者の間で広く人気を集めた。

世界の重要なコーヒー生産エリアであるASEAN各国は、1000億元(約2兆円)規模の中国コーヒー市場でのシェア獲得を目指し、それぞれ渾身の逸品を打ち出した。

マレーシアのホワイトコーヒーとドリアンコーヒー、ベトナムのドリップコーヒー、インドネシアのコピルアク(ジャコウネココーヒー)、ラオスの高原栽培コーヒーなどは、いずれも中国市場におけるASEANコーヒーの無限の可能性を示すものだ。

中国コーヒー市場での競争が日増しに激しくなる中、中国のコーヒー消費者はもはや味だけでは製品を選ばなくなり、多くのカフェは「ハンドドリップ」や「その場で豆をひく」などの付加価値をつけたコーヒーを販売するようになった。そのため、ASEANのコーヒーブランドが中国市場でビジネスチャンスを獲得するには、高級化や逸品化が戦略の一つになり、製品の独自性や品質が絶えず高められるようになった。

今年の中国-ASEAN博覧会には、1袋200元(約4000円)近くするコピルアクや1000元(約2万円)以上するコーヒー豆など、一般の消費者にとっては「うれしくない」高価格のコーヒーが登場したが、それでも消費者は次々に買い求めていた。

「2025年中国都市部コーヒー発展報告」によると、24年の中国コーヒー産業の規模は前年比18.1%増の3133億元(約6兆2660億円)に達し、1人が1年に飲むコーヒーは平均22.24杯だった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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