深セン市南山区の「南頭古城」は1700年近い歴史を誇り、「深セン・香港特区の歴史文化のルーツ」や「広東省東部で初めて行政の中心となった場所、香港・マカオのルーツ」と言われている。近年の再開発とリニューアルを通して、歴史を基盤とした多様な文化が溶け込む創意あふれる街並みになっている。
粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)における文化的新ランドマークとなっている「南頭古城」の城壁の石や、関帝を祀る廟「関帝廟」の古風で素朴な形や造りは歴史の重みが感じられ、逸品を集めた文化財展の展示物や牌匾故事館に展示されている看板の文字からは歴史の鼓動が聞こえる。また、クリエーティブデザインスタジオの斬新なコンセプトとオシャレな店舗の新鮮味あふれる業態がコラボレーションし、現代の人々の生活からあふれ出ている活力を感じさせてくれる。

南頭古城の企画責任者のトウ奧賽氏は、「古城の再開発の過程では、『以前の状態に戻すように修復する』というスタイルを採用し、花の刺繍を作成するかのように、丁寧な再開発のコンセプトを徹底した。国内外からの観光客は南頭古城で1000年の歴史に触れることができるほか、深センの改革開放(1978年)後約40年間の発展の物語を紐解くこともできる」とした。
南頭古城は8月にリニューアル5周年を迎えた。トウ氏は、「古城は今後、グローバル化を視野に入れて、再開発を進め、引き続き中国伝統文化を積極的に取り入れ、文化と観光産業の踏み込んだ融合をさらに促進させていく計画だ。また、人的・文化的視野を原動力とし、都市の奥深い『文化の貯水池』を武器に、都市の代名詞を前面に押し出し、市民と観光客のレジャー、文化的生活をさらに充実させていく」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)