青海省は、中国の北西部に位置し、かつては全国でも経済的に比較的遅れた地域とされてきました。しかしこの5年間、現代的な物流網や航空便の貨物スペースを活用する新たな輸送モデルなどを背景に、高原の特産品が次々と世界各国へ輸出されるようになり、青海省は中国国内で最も対外貿易の成長率が高い省となりました。
省内にある竜羊峡ダムは、標高2600メートルを超える場所にあり、高原冷水魚の養殖拠点となっています。捕獲から加工、出荷までにかかる時間はわずか6時間で、朝にダムから引き上げられた魚が、その日の夜には海外の食卓に並びます。今年1~8月、冷凍マスの輸出額は前年同期比で1.3倍に増え、全国の同種の冷凍魚類の輸出総額の98.8%を占めました。
また、青海産のケールやロメインレタス、パプリカ、ジャガイモなどの冷涼野菜も海外市場に進出しています。今年1~8月の野菜の輸出量は約2300トンで、香港・マカオのほか、サウジアラビアやマレーシアなどにも輸出されています。
そのほか、キヌアやナタネなどの高品質な種子、チベット高原産の牛肉や羊肉、さらには羊毛やヤクの毛で織られたチベットじゅうたんなども人気の輸出品です。
この5年間で、青海省は152の国・地域との貿易を行ってきました。今年1~8月には、「一帯一路」共同建設国83カ国との輸出入額が前年同期比で61.3%増加し、省全体の対外貿易総額の82.1%を占めています。(提供/CRI)