広東省深セン市は2025年の国慶節と中秋節に伴う8連休の期間中に改めて中国で最も人気のある旅先の一つになりました。連休初めの7日間で、香港と深セン市を結ぶ羅湖口岸(通関地)の出入境者数は前年同期比6.9%増の149万人に達しました。

香港も同様の観光とショッピングブームに沸き、連休初めの7日間で、中国本土からの来訪者は前年比6.4%増の129万人に達しました。

香港から中国本土への「北上」と中国本土から香港への「南下」という双方向の人の流れが、これまでにない消費ブームを生み出しています。深セン市内の飲食店へのルート検索数は前月末比で29%増加しました。オンラインプラットフォームが発表した「食いしん坊を喜ばせる高速鉄道駅トップ10」では、香港の西九龍駅からわずか14分の深センの福田駅が首位になり、「両都市の美食をほぼワンストップで味わえる」ルートが多くの観光客を引きつけています。

今回の連休で深センの消費市場では、「革新性」「知能化」「先端性」が顕著な特徴になりました。深セン有数の電子製品と科学技術市場である「華強北」では、全国から訪れた観光客がスマートウェアラブル端末やAI玩具などの製品を購入するなどの「買い付け型観光」を楽しみました。華強北歩行者街では、連休初めの7日間で前年同期比12%増の延べ250万人の来訪者を迎え、売上高が前年同期比7%増の9700万元(約20億1000万円)に上りました。

さらに、深セン市龍崗区のロボットテーマ街区では、連休期間中にロボットがダンサーに変身して独特の工業美を備えたパフォーマンスを披露するなど、伝統と先端技術を融合したイベントが大きな注目を集めました。連休期間中の累計動員数は10万人に達し、周辺地域の売上高を前月比30%以上押し上げると見込まれています。(提供/CRI)

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