中国の全国有人宇宙飛行標準化技術委員会が提出した国際標準プロジェクトISO/NP14620-5「宇宙システム統一安全性要求第5部:有人宇宙船」がこのほど、国際標準化機構(ISO)に正式に登録・立案されました。これは中国の有人宇宙飛行分野において初めて国際標準に登録されたもので、同分野における国際基準の策定における初の突破口として、有人宇宙飛行の安全促進に「中国プラン」を提供し、有人宇宙飛行における中国の国際的な発言権や影響力の拡大につながるとみられています。
同標準は海外の宇宙分野の安全性に関する先進技術と方法を研究し参考とした上で、30年余りにわたる中国の有人宇宙飛行プロジェクトの安全性業務の経験を総括し、各国の有人宇宙船と関連製品の安全性業務に適用する統一的な技術指導とパラダイムを提示し、世界に向けて有人宇宙飛行事業への安全参入条件を公表し、有人宇宙飛行活動の実施や有人宇宙飛行システムおよびペイロード製品の開発における安全性のベースラインと判定基準となり、中国の宇宙ステーションの国際協力をより促進する上で重要な意義があるとのことです。
同標準には有人宇宙船の安全性管理要求、安全性技術要求、安全性設計と検証要求、軌道飛行任務の安全性要求などが含まれており、人命を保証する安全の観点から、有人宇宙飛行任務の研究開発、打ち上げ、軌道運行、帰還、着陸などの段階における安全性に関する基準を規定しています。有人宇宙船、貨物宇宙船、宇宙ステーションおよび関連ペイロード製品などに適用され、月探査プロジェクトの関連製品の安全性設計にも指導的な意義があるとのことです。(提供/CRI)