2025年10月15日、中国のポータルサイト・捜狐に、日本のアニメ映画の中国語タイトルに批判の声が相次いでいると伝える記事が掲載された。
記事はまず、「最近、アニメファンにとってうれしいニュースが伝えられた。
そして、「『天鷹戦士』という名前を聞いて懐かしく思う人も多いだろう。1980年代から90年代にかけて、同作が中国に導入された当初のタイトルが『天鷹戦士』だったのだ。原作の日本語タイトル『エヴァンゲリオン』はギリシャ語の『福音』に由来しており、聖書の『Eve(イブ)』を暗示している。そのため直訳は『福音戦士』となるが、当初の中国では宗教的要素を含む文化作品の流通に制限があったため、『福音』を避けて『天鷹』に変更された経緯がある」と説明した。
その上で、「『福音戦士』が流通している今、『天鷹戦士』というタイトルを聞くと少し気恥ずかしいが、当時を知る世代にとっては懐かしさを呼び起こす響きがある。恐らくこれが今もなお公式が『天鷹戦士』というタイトルを使い続ける理由だろう。結局のところ、同作の主要なファン層が80年代・90年代生まれであるため、興行収入面においても一定の効果を期待しているのだろう」と論じた。
また、「注目すべきは、『新世紀エヴァンゲリオン』だけでなく、もう一本の日本アニメ映画にも同様の話題が浮上している点である。
そして、「『女僕(メイド)』が『丫頭(娘・下女)』に変えられた理由については、『女僕』という語に女性を物扱いする印象があるためだと推測する声もある。しかし、『丫頭』という言葉についても、あまりにも古くさいとの批判が相次いでいる。『女僕』という言葉自体が禁止されているわけではないため、筆者個人は、特にタイトルを変更する必要はなかったと考える。もし厳密にそうするなら、ほかの日本アニメもすべて改名しなければならなくなり、『会長はメイド様!』も『会長は丫頭様!』に変更しなければいけなくなるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)