秦始皇帝陵博物院と英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)はこのほど、国際的に権威ある考古学誌「アンティクィティー(Antiquity)」に発表した共同研究で、始皇帝陵にある木造建築に使用された木材の謎を初めて系統的に明らかにし、秦帝国の巨大な資源動員システムを理解する上で新たな実物証拠を提供しました。
この研究では、兵馬俑1、2号坑、百戯俑坑および石鎧甲坑から採取した炭化木造建築部材のサンプル657点に対して科学的分析を実施しました。
今回の研究は始皇帝陵の木造建築遺物に対する初の系統的な分析であり、陵墓建設の材料源の謎を解くことにより多くの証拠を提供しただけでなく、秦帝国の資源管理、生態影響および国家動員能力などの重大な問題を探り、新たな科学的ルートを切り開きました。(提供/CRI)