ディスプレーパネル大手のTCL華星光電技術(TCL華星)のt8プロジェクトが21日、着工した。同プロジェクトは、TCL華星と広州市人民政府、広州経済技術開発区管理委員会が共同で出資し、建設を進めるもので、総投資額は約295億元(約6195億円)に上る。
TCL科技集団の上級副総裁でTCL華星の最高経営責任者(CEO)を務める趙軍(ジャオ・ジュン)氏は、「t8プロジェクトは中国のディスプレーメーカーが初めて高世代AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)分野で画期的な技術的牽引力と市場主導力を確立する初の事例となる。今後、産業用ロボット、大規模AI(人工知能)モデル、新材料、新エネルギーなどのイノベーション技術の応用を通じて、質の高い発展を推進していく」と述べた。
TCL華星8印刷OLEDセンターの曹蔚然(ツァオ・ウェイラン)センター長は、「t8プロジェクトの月間ガラス基板(2290mm×2620mm)加工能力は約2万2500枚で、印刷OLED技術の世界の中高級市場における大規模展開の推進を加速させる。印刷OLED製品はディスプレー、ノートパソコン、タブレットなどの中型サイズ分野で優先的に採用され、将来的にはより付加価値の高いディスプレー応用シーンへ拡大される予定だ」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)