第138回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が中国南部の広東省広州市で開催中です。クリスマス関連商品が集中して出展される祝日用品専門エリアでは、海外からのバイヤーが熱心に商談を交わす姿が目立ちました。

受注元の分布から、欧州が輸出の主力市場になっていることが分かりました。

受注元の分布では、欧州が今回の広州交易会でのクリスマス関連商品の輸出の主力市場になりました。広東盈浩工芸製品で貿易業務を担当する黄珺副社長によれば、欧州の顧客からのクリスマス関連商品の受注は同社全体の6割超を占め、特に英国、ドイツ、オランダなどでの購買需要が旺盛だとのことです。

また、中南米や東南アジアなどの新興市場が受注の新たな成長点となっています。黄副社長によれば、ブラジルなど中南米諸国や東南アジア地域では祝日の消費需要が上昇し、クリスマスに関連する装飾品の購入量が前年よりも増加したとのことです。

今年の貿易情勢は厳しくて複雑であることを受け、多くのバイヤーは在庫を前倒しで確保するようになり、輸出企業側も前倒しで準備する態勢に入っています。出荷ペースでは、欧州の顧客が世界的な経済環境の影響を受けて販売時期を長くしようと、クリスマス関連商品の発売時期を従来の10月から9月に前倒しするなど、「注文の時期は昨年より早め」が今年の顕著な特徴とのことです。

黄副社長はまた、「クリスマス飾りは毎年買い替えるものなので、市場のニーズは途切れることはない」と説明し、さらに、中国企業はデザインの刷新やサプライチェーンの強み、多角的事業展開によって、複雑な国際的な貿易環境の中で依然として、より多くの成長の機会を見出すことができると強調しました。(提供/CRI)

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