中国証券監督管理委員会(CSRC)は10月27日、「資本市場における中小投資家保護の強化に関する若干の意見」を発表しました。中小投資家が注目する重点課題に焦点を当て、発行・上場過程における中小投資家保護の強化や、中小投資家の公平な取引に資する制度環境の整備、経営機関の中小投資家保護責任の徹底、中小投資家の利益を侵害する違法行為の厳格な取り締まりなど8つの面で、23項目の具体的な措置を提示しました。

新制度は、新株発行の価格決定メカニズムの適正化を求め、ロックアップ比率がより高くロックアップ期間がより長いオフライン投資家への割当比率引き上げを検討し、意図的な価格つり上げやつり下げを行うブックランナーの新規証券オフライン引き受けへの参加を厳格に制限します。

新制度はまた、上場企業に対し、株式を消却する形での自社株買いなどの方法による投資家還元を推奨し、上場企業が年複数回の配当を行い、配当の安定性を高めるよう導きます。CSRCの最新データによると、2025年の上海・深セン両市場の上場企業の現金配当総額は2兆3000億元(約48兆3000億円)で、前年同期とほぼ同水準です。

新制度はさらに、不正な発行や財務情報開示における虚偽記載など、投資家の権益を著しく損なう違法行為の取り締まりを強化し、投資家保護を阻害するあらゆる市場の乱れた現象を厳しく是正するよう求めています。(提供/CRI)

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