中国のSNS・小紅書(RED)に29日、「私はなぜ日本旅行が好きなのか」との投稿があり、反響を呼んだ。

投稿者の男性はいくつかの要素を挙げており、まず便利さについて「(中国から)距離が近く、飛行機の便数も多い。

上海からは日本の多くの都市に直行便があり、2~3時間で到着できる。思い立ったらすぐに行けるので、決断のコストが低い」と評した。

次に安さを挙げ、「価格を抜きにして物事の良し悪しを語るのは無理がある。上海発日本行きの航空券は時々セールが行われることもあり、多くの国内線の航空券よりも安い。ホテルも予算に応じて選べ、早めに予約すれば1000元(約2万円)ちょっとで熱海やリゾートホテルに宿泊できる」とした。

続いて風景が良いことを挙げ、「多くは国内の景色に及ばず、目を見張るような圧倒的な感動はない」としつつも、「日本の風景は、第一印象で強い光を放つような派手なものではなく、どちらかと言えば夕暮れの柔らかい光のよう。穏やかで目立たないが、心を落ち着けて眺めると、その特別さに気付く。特に雪景色と海の景色が好きだ」と述べた。

食べ物については、「食文化が似ているため口に合いやすい。定食は量こそ少なめだが品数が多く栄養バランスが取れていて、盛り付けも美しい。時には白米だけをそのまま食べても、おいしいと感じることがある」と称賛し、全体の雰囲気についても「静かで清潔。特に小都市や田舎ではその感覚が際立ち、雲一つない青空はまるで漫画のよう。

鳥も人をあまり恐れない」とつづった。

日本の店の接客については、「日本特有の距離を保った礼儀正しさがあり、しっかりと尊重されているという感じを(客に)与えつつ、圧迫感は感じさせない。細やかなサービスや配慮によって旅行全体の体験が引き上げられる」と高く評価した。

そして最後に秩序を挙げ、「交通機関は分単位で正確。公共の場では大半の人が静かに過ごし、大声で騒ぐことはない。横断歩道では車が歩行者を優先し、歩行者も会釈をして素早く渡る。日本人のきっちりとした秩序は、(MBTIの)J型(判断型。計画、組織、規律を重視)人間に満足感を与えてくれる」と記した。

中国のネットユーザーからは「素晴らしい。私が思ってること全部言ってくれた」「(日本は)街で副流煙が流れてこない。痰を吐く恐怖の音が聞こえてこない(のが良い)」「私が日本旅行で一番安心なのは、トイレが多い上にどこも清潔なこと。あと個人的に好きなのは雪が降る中で露天風呂に浸かること」「年に2回は(日本に)行く」「1年のうちに大阪、京都、東京、福岡に行ったけど、ちょっと駆け足だったから今度は1カ所ずつゆっくり行きたい」「日本で数十年暮らしてるけど、健康で快適で自然体でいられる、世界で数少ない場所」「日本旅行は『0』か『無限』かしかないからな(行ったことがない人か、何度も行く人かのどちらかという意味)」といったコメントが寄せられている。

(翻訳・編集/北田)

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