2025年11月2日、中国メディア・界外編集部は米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が史上最高額の契約金に見合う圧倒的な活躍を見せたことを報じた。野球への関心が薄い中国で紹介されるのは珍しい。

記事はまず、山本が2025年MLBポストシーズンで果たした貢献に焦点を当て、ナショナルリーグ優勝決定シリーズでの活躍に続き、ワールドシリーズの第2戦でも9回8奪三振1失点でポストシーズン2試合連続完投というMLBで24年ぶりの快挙を成し遂げたと紹介。その活躍が認められて、ワールドシリーズMVPを獲得したことを伝えた。

そして、チーム内での山本の評価が極めて高く、大谷翔平は完璧な投球に「非の打ち所がない」と感嘆の声を上げ、ロバーツ監督も「私たちのエースだ」と称賛していることを紹介した。

また、2023年オフにドジャースは山本と12年総額3億2500万ドル(約480億円超)という投手史上最高額の契約を結んだことに言及。山本の価値を裏付けるのは、日本プロ野球(NPB)時代の輝かしい実績であり、オリックス時代には3年連続でパ・リーグMVPと沢村賞を受賞し、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞という主要タイトルを独占し続けたと紹介した。

記事は、山本の最大の独自性としてそのトレーニング法を挙げており、一般的な筋力トレーニングをほとんど行わない代わりにヨガマットや木製ブロック、小型サッカーボール、小さな槍といった器具を使用し、全身の柔軟性と体幹の制御力を極限まで高める独特の訓練を貫いていると指摘。この鍛錬法が、身長178cmというMLBでは小柄な体格ながら最速160キロの速球や大きな落差のフォークボール、曲がりの大きいカーブといった球種を生み出す源となっていると解説した。

さらに、山本の高いプロ意識と明確な目標設定にも言及。MLBでの活躍に向けてNPB時代から投球フォームの改善や英語学習に熱心に取り組み、試合中にもノートで反省点を記録するなど、細部にこだわる冷徹なプロの精神を持っていると紹介した。(編集・翻訳/川尻)

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