中国南東部の安徽省銅陵市で11月6日午前、銅陵長江三橋が開通しました。同橋は世界初の二層式の斜張つり橋複合構造橋梁で、超大スパンと構造剛性を両立させる技術上の難題を解決した橋です。
銅陵長江三橋は全長11.88キロ、主スパンは988メートルで、上層部は片道3車線の高速道路で、下層部は時速120キロの複線普通鉄道と時速250キロの二線都市間鉄道で、将来は最高時速350キロの高速鉄道が乗り入れられる機能があります。
同橋は斜張橋とつり橋の構造を融合させた複合構造橋梁です。斜張橋は剛性と耐荷重性に優れる一方、スパンを長くするには制約があり、大スパンを実現するために橋塔を特に高く建てねばなりません。つり橋は橋塔と主索により、橋桁をつり上げる構造で、より大きなスパンを実現することができますが、剛性には欠けます。
同橋の建設では988メートルの大スパンを実現するとともに、大きな剛性を付与して道路鉄道併用橋の必要性を満たすことを考慮し、最終的に斜張橋とつり橋の長所を組み合わせた張つり橋複合構造橋梁にすることに決定されました。
斜張ケーブルとつりケーブルの交差領域には、斜張ケーブル4対とつりケーブル6対が左右対称に設置されました。上空から見ると、高さ250メートルを超える橋塔2本につりケーブルと斜張ケーブルが取り付けられ、一つのスパンで長江を横断する構造が実現されました。これにより、通航、環境保護、洪水防止といった複数の必要が満たされています。同等のスパンの斜張橋であれば、橋脚の主塔の高さは300メートルを超えることになりますが、斜張つり橋複合構造を採用したことで、同橋では主塔の高さは250メートルに抑えられました。(提供/CRI)











