中国自然資源部は11月6日に行われた2025アモイ国際海洋週間の開幕式で、世界初の深海の典型な生息環境を対象にした人工知能(AI)を利用したマルチモード大規模モデルである「深海生息環境スマート認知と探査マルチモード大規模モデル」を発表しました。
ここでの「生息環境」とは、海洋生物生態システム全体にとっての「細胞」、または「ユニット」と理解できます。
この大規模モデルは中国自然資源部傘下の大洋事務管理局が指導して、多くの研究機関が共同開発したもので、「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」計画の一環として進められてきた深海の代表的な生息環境をデジタル技術で解析する重要な成果です。このモデルは、深海生息環境のスマート感知や全域のスマートシミュレーション、対策についての意思決定案の生成、仮想体験型の深海案内システムなどの機能を備えており、深海海山1カ所と熱水噴出域1カ所に対する知的認知システムの構築が完成しました。
同モデルは今後、世界の研究機関や国際組織に向けて開放され、各国の科学研究の力を結集して深海生息環境情報の対象範囲を拡張し続け、深海海山、熱水噴出域、深海平原、大陸斜面など多様な生息環境を対象とするスマート認知システムの構築を目指します。
また、2025アモイ国際海洋週間の開幕式では、「APEC海洋持続可能性報告」が発表されました。同報告書は「APEC海洋持続可能な開発」における「五位一体」理念の枠組みを初めて確立し、強靭(きょうじん)で包摂的、かつ持続可能なアジア太平洋海洋共同体の共同構築に向けて科学面から支援するものです。(提供/CRI)











