2025年11月11日、中国のポータルサイト・捜狐に「『鬼滅の刃』無限城編、中国プレミアの『無修正上映』を観客大絶賛」と題した記事が掲載された。

記事はまず、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来の中国公開が決定したとのニュースが伝わると、中国のファンは興奮の極みに達した。

しかし喜びの一方で、多くのファンは不安を感じた。なぜなら、中国のアニメ映画の審査基準は厳格であり、これまで海外アニメが導入される際には削除(シーンのカット)や映像調整が行われた例が少なくないからである」と述べた。

そして、「公式が早い段階で『無削除・無修正』を約束していたとしても、ファンは依然として不安を覚え、多くの人は先月31日に中国公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を思い出した。というのも、表面上はほとんどカットされておらず、上映時間も1~2分ほどしか短縮されなかったが、物語の中には部分的な拡大やカットによる、目立たない修正が複数存在したからだ」と説明した。

一方で、「今月10日に中国の上海で開催された劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来のプレミア上映会を経て、これらの不安は完全に消え去った」と指摘。「現場に足を運んだファンやメディアの報告によると、同作は『100%オリジナル版』であり、核心的な戦闘シーンは一切削除されず、恋柱の衣服でさえも修正されていなかったというのだ」とした。

また、「言うまでもなく、このような『無削除・無修正』での公開は、戦闘系の熱血日本アニメにおいては極めて珍しい。この手の作品は通常、激しい戦闘や流血描写が多数含まれることが多いからだ。今回の無限城編が完全な形で大スクリーンに登場したことは、審査当局が優れたアニメに対して一定の寛容性を示したことを意味し、ファンに対して誠意を感じさせるものである」と論じた。

そして、「この安心材料があれば、さらに多くの人々が劇場に足を運び、興行収入も安定することだろう。現時点の前売りデータを踏まえると、『無削除・無修正』の評判が広まることで、同作の興行収入は少なくとも8億元(約173億円)を記録する可能性があり、中国における日本アニメ映画の興行収入記録を保持する『すずめの戸締まり』の8億700万元(約175億円)を破る可能性も高い」と予想した。(翻訳・編集/岩田)

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