2025年11月10日、韓国メディア・韓国経済は「物価高・ウォン安基調が続き、旅行消費パターンに変化が現れている」と伝えた。コロナ禍が開けて旅行需要が急増した昨年は「憧れの旅行地」を訪れる人が多かったが、今年はコスパ重視の旅行が好まれているという。

旅行業界の最近の予約データを見ると、今年の海外旅行需要は約80%がアジア地域に集中している。為替レートの負担が少なく距離が近い日本が不動の1位だが、最近は物価が相対的に安いベトナムの人気が浮上しているという。

ホテルズコンバインドとKAYAKが分析した韓国人旅行者の検索データによると、航空券検索ボリュームは日本が圧倒的1位で、2位のベトナムの約2.7倍に達した。平均価格約29万ウォンと安価な大阪が東京に次いで多く検索されている。ベトナムは平均価格約30万ウォンで、現地の物価も安く、「コスパのいい海辺のリゾート」を望む旅行者に人気が高いという。

欧州旅行の場合も、コンシューマーインサイトが調べた海外旅行満足度調査で、物価の高い西側よりも、相対的に物価が安く雰囲気もいい南欧、東欧の満足度が高いという結果が出ている。

また、3人分以上の航空券の検索が前年同期に比べ77%増、2人分の検索も37%増を記録しており、「誰かと一緒の旅行」トレンドが広がっている。これは宿泊費、食費など経費の1人当たりの負担が軽減できるためと見られる。1人分の航空券の検索は11%減少している。

一方、こうした中でも旅行会社のプレミアム商品、ビジネスクラス航空券などの利用者も増加傾向にあるという。ハナツアーでは今年7~9月期、パッケージツアーの54%が中・高価商品だった。業界関係者は「個人旅行者は同じ旅行地でも安く行ける方法を探そうと、さまざまなプラットフォームで検索する。

旅行会社のツアー利用者は旅行を楽しむために満足度を中心に選択する傾向がある」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「安い国にでも行かないと、周りと話が合わない。今時は小学生も海外旅行しないと仲間外れにされるらしいよ」「行けてベトナム、日本、東南アジア」「最もコスパがいいのは旅行しないことだよ」「節約しなきゃ行けないなら旅行なんてするなよ」「いくら安いからって日本に行くやつの気が知れない」「少なくとも韓国のようなぼったくりはないぞ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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