米国のドナルド・トランプ大統領は、米FOXニュースのインタビューを受けた際、司会者に対して「フランス人の方が中国人よりも良いのか?」と反問した。中国メディアの観察者網が12日付の記事で取り上げた。

10日のインタビューでFOXニュースの女性司会者は「あなたは以前、60万の中国人学生が米国に留学に来ているとおっしゃっていました。なぜこれほど多くの米国の子どもたちが大学に入りたくても入れないのでしょうか。こうした大学は中国の学生からがっぽり稼いでいます」と指摘した。

これに対してトランプ氏は「中国だけではないが、米国の大学にはこれまでも多くの外国人学生が留学に来ている。われわれの大学の規模は大きい。もし外国人学生の数を半分に減らしたら、それを喜ぶ人もいるかもしれないが、米国の大学の半分は倒産するだろう。これによる影響は大きい」と述べた。

司会者が「では、われわれの大学のシステムは中国に頼っているのですか?」と聞くと、「そうではないが、他の国から来るのは良いことだと思う。私は世界各国とうまくやりたい」と返答。司会者が「でも彼らはフランス人ではなく、中国人なんですよ」と発言すると、トランプ氏は「あなたはフランス人の方が良いと考えているのか?」と逆質問した。

司会者が「はい」と答えると「われわれとフランス人は多くの問題を抱えている。彼らはわれわれの技術に対して非常に不公平な課税を行い、米国製品には25%の関税をかけている」などと主張した。

この発言について、中国のネットユーザーからは「トランプ氏は物議を醸すことも多いが、今回の件ついては本当のことを言った。彼は外国人学生の重要性を理解している」「どちらも同じ外国人学生なのに、何をもってフランス人の方がより良いと言われなければならないのか。まったくもって偏見に満ちた(司会者の)質問だ」「トランプ氏はその国の実力と地位を正比例させて考えている。中国とは対決中ではあるが、彼は中国の地位が欧州よりも高いということを認めている」「世界の留学事情はとっくに一方通行ではなくなっている。現在は人材が自由流動する時代。米国の大学が中国人学生を取れば、中国の大学も外国人学生を取る」「国と国との間にはもともと絶対的な『友好』など存在しない。あるのは利益バランスだけ」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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