「中国インターネット発展報告2025」が世界インターネット大会・烏鎮サミットで発表された。中国の6G特許出願件数は6月時点で世界全体の約40.3%を占め、世界1位となっている。
産業化の面では、6G技術の実証と産業化が加速し、世界初の6G向け内生型スマート通信システムの研究開発と実演に成功した。ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)に限って見ても、技術が急速に進歩している。24年の中国BMI市場規模は32億元(約688億円)に達し、年間成長率は18.8%を記録した。
葉煒(イエ・ウェイ)さん(22)は03年に江西省で生まれ、後に両親と共に上海で生活した。サッカーが好きで、学校のサッカー部に所属していた。しかし、重要な大会に向けた合宿練習で意気込んでいた矢先、悪性骨肉腫という診断結果によって夢が打ち砕かれた。そして間もなく、命を守るためには左脚の切断手術を受けるしかないという残酷な現実が突きつけられた。
だが、科学技術が葉さんの人生を変えた。今年7月にスマート義足「BrainCo軽凌M3」を装着した葉さんは自らに挑戦し続け、今では自転車の運転やバドミントンを習得しただけでなく、自動車の運転免許を取得して山への登頂にも成功した。
強脳科技の創業者の韓璧丞(ハン・ビーチョン)さんは、「BrainCo軽凌M3スマート義足はBMI分野で開発されたスマートアルゴリズム技術を搭載した新型スマート膝関節義足製品だ。この義足はセンサーシステムで取得したデータをリアルタイムで収集し、アルゴリズム処理によって指令に変換し、油圧システムを制御することで、使用者の運動状態に応じた動的なリアルタイム調整が可能になり、下肢切断者が日常生活の中で必要とする自由な動作を実現する。
25年は「中国のブレイン・マシン・インターフェース産業元年」と呼ばれている。BMI技術は医療や消費分野などで大きな応用可能性を示し、科学研究段階から臨床応用へと着実に歩みを進めており、人類の福祉に革新的な解決策をもたらしている。25年の中国BMI市場規模は38億元(約817億円)を突破する見込みだ。
世界インターネット大会・烏鎮サミットの「デジタル・スマート健康フォーラム」で8日、中国科学院院士で国家精神疾病医学センターのセンター長の陸林(ルー・リン)氏はBMI技術の最新進展を紹介した。陸氏は「人口の高齢化に伴いアルツハイマー病などの脳疾患対策が急務となる中、BMIとAI技術がこれらの疾患への新たな介入手段をもたらしている」と述べた。
業界の将来的な発展について、武漢衷華脳機融合科技発展の責任者は「BMIの全産業チェーンにおける国産化のリーディングカンパニーとして、第15次五カ年計画(2026−30年)期間中に国家戦略によるBMI産業への体系的な支援を活用し、コア技術において新たなブレークスルーを達成し続け、運動機能障害リハビリや重大な脳疾患の診療などの臨床分野で商業化を実現し、中国のBMI産業の総合的実力が世界トップクラスへと飛躍する見込みだ」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











