中国国家能源建設の11月12日の発表によると、中国初の高高度風力エネルギー国家重点研究開発計画の中核装備である世界最大5000平方メートルの高高度風力発電用捕風傘が、内蒙古自治区アルシャー左旗に設置された試験場の上空で、発電用捕風傘の展開試験に成功しました。また、空中で捕風傘の回収など、予定されたすべての試験内容を成功させたとのことです。
内蒙古自治区アルシャー左旗にある世界最大の高高度風力発電の試験場では、ヘリウム気球がゆっくりと上昇し、展開面積5000平方メートルに達する風力発電用捕風傘が展開されました。この試験の成功は、中国が独自開発した大型発電用捕風傘による陸上高高度風力発電プロジェクトが重要な進展を遂げたことを意味しています。
この捕風傘は、高度300メートル以上で風力エネルギーを捉えて、けん引ケーブルを通じて地上の発電機を駆動することができます。今回の試験に用いられたのはサイズが5000平方メートルと1200平方メートル2枚の異なる大きさの捕風傘で、いずれも展開と回収に成功しました。
高高度風力エネルギーは今も商用開発されていない新エネルギーの「未踏地帯」とされていますが、風速が速くて風向が安定しており、風力エネルギーの密度が高いなどの利点があり、非常に大きな潜在力を秘めています。現在は主に、「地上」と「空中」の2つの技術路線があります。空中高高度風力発電は、軽量化した風力発電ユニットを軽量飛行体に搭載して空中で発電する方式です。今回の試験で採用されたのは陸上型高高度風力発電で、空中で展開された発電用捕風傘により風力エネルギーを取り込み、地上の発電システムを駆動するやり方です。(提供/CRI)











