青森県のラーメン店でクマに襲われた従業員が流血しながらもラーメンの仕込みを続けたことが、中国でも大きな注目を集めている。

中国メディアの揚子晩報は13日、日本の報道を引用する形でこの出来事を報道。

9日早朝、ラーメン店「麺工房てんや 三戸店」に出勤した57歳の男性従業員がガス栓を開けに行ったところ体長約1メートルのクマと鉢合わせ。襲われた男性は顔を殴られ流血しながらも、クマを投げ飛ばした。男性は当初、大きい犬だと思っていたという。

揚子晩報の記事は「思わぬことに、この従業員は負傷後も手を止めず、食材の仕込みを続けていた」と驚きを示し、「後に出勤した店長が血まみれで仕事をしている従業員を発見して、ようやく救急車で病院に運ばれた。この従業員は命に別条はないそうだ」と伝えた。また、SNS上で「ラーメン作りで腕力が鍛えられていたのか」「流血しながら仕込みって、衛生的に大丈夫なのか」といった声が上がっていることを紹介した。

この話題は中国のSNS・微博(ウェイボー)でトレンド上位に。中国のネットユーザーからは「日本の牛馬(※牛馬のごとく働く人。社畜)も、すごく牛馬なんだな」「牛馬の中の王者だ」「仕事を失う恐怖が、クマに対する恐怖に勝ったんだな」「このニュースを利用して、軽い病気やけがで仕事を休めないように誘導するのはやめろ。俺は金を稼ぐために仕事をしているのであって、命を売ってるわけじゃない」といったコメントが寄せられた。

このほか、「このニュースの上から下までに衝撃を受けた」「流血ラーメン」「そこまでして作らないといけなかったのか?」「これが匠の精神か」「ラーメン仙人だ」「一ネットユーザーとして、この従業員の仕事への執着を尊敬する」といった声も上がっている。(翻訳・編集/北田)

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