先日開催された第7回中国天津国際ヘリコプター博覧会では、中国が独自に開発した大型民間用水陸両用機AG600「鯤龍」が見事なパフォーマンスを見せました。巨大な機体が轟音を響かせて飛来し、12トンの水が一気に流れ落ち、空に巨大な水のカーテンを作り出したシーンに、観客から歓声が沸き上がりました。
中国航空工業グループ通飛華南公司の趙玉河副総経理は、「AG600『鯤龍』は一度の投水で4000平方メートルの範囲をカバーでき、森林火災の消火の有力な道具だ」と紹介しました。さらに、「今年4月20日と6月11日に中国民用航空局から型式合格証と生産許可証を順次取得した後、AG600『鯤龍』は大興安嶺や長白山などに駐在して防火と訓練の任務を遂行しながら運航能力を継続的に強化し、常態化した緊急対応を実現している」と説明しました。
中国航空工業民用航空システム工学研究センターが発表した「民用ヘリコプター中国市場予測年次報告(2025~2034)」によると、2024年末時点で中国の民用ヘリコプター機隊規模は前年比2.3%増加して1403機に達しました。2034年までに中国の民用ヘリコプター機隊規模は2000機を突破する見込みです。
低空経済の重要な力として、ヘリコプター産業の価値は航空機そのものにとどまりません。その多様な応用シーンの拡大は、研究開発・製造、サービス運営、インフラ建設など、全産業チェーンの連携を促進し、ヘリコプターと汎用航空機、電動垂直離着陸機(eVTOL)、ドローンが役割を分担し連携する体制を構築し、低空経済の質の高い発展を支えます。(提供/CRI)











