中国科学院高エネルギー物理研究所は11月19日、国家重大科学技術インフラ「江門ニュートリノ実験」が正式に運営された後、初の重大科学研究成果を発表し、太陽ニュートリノ偏差の存在を実証しました。

科学研究者は今年8月26日に同装置が正式に稼働してから11月2日までの間の原子炉ニュートリノデータを深く分析し、これを根拠に二つの振動パラメーターを測定し、太陽ニュートリノ偏差が依然として存在し、かつ測定精度がこれまでの国際的な各種関連実験に比べて1.5~1.8倍向上したことを実証しました。

専門家によると、太陽ニュートリノの振動モードは原子炉ニュートリノの振動モードと非常に類似しています。精度の向上により、ニュートリノ全体の振動行列のすべてのパラメーターを正確に研究することができます。江門ニュートリノ実験の最も主要な科学目標は、粒子物理学分野の今後10年間の一つの重大な問題を解決することであり、すなわちニュートリノの質量順序であり、それによって未知の物理世界を探求するために新しい窓を開くことです。(提供/CRI)

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