2025年11月20日、韓国メディア・マネートゥデイは、日本各地の小規模店舗で会計時、日本の500円硬貨の代わりに、韓国の500ウォン(約50円)硬貨が紛れ込まされるケースが再び増えていると報じた。価値が大きく異なるため、店舗側に損失が出ている。

記事は、複数の飲食店からの被害の声を紹介。それによると、福島県のラーメン店店主は今月4日、会計後に500円玉だと思って受け取った硬貨が500ウォンだったことに気付いた。また、東京・新宿のうどん店は、過去10年で15回ほど同様の被害に遭っていると証言したという。

これには、2つの硬貨の見た目が非常に似ており、店側が気づきにくいことが背景にある。500円硬貨と500ウォン硬貨は直径が同じ26.5ミリ。重さもわずか0.6グラムしか違わず、手触りでは判別するのが難しい。以前は材質も似ていたため、500円硬貨ではなく500ウォン硬貨を使う詐欺が1990年代に問題となった。

当時は日本の自動販売機で「500ウォン硬貨詐欺」が起こった。犯人たちは500ウォン硬貨を削ったり穴を開けたりして重さを500円硬貨に近づけ、機械に投入。商品を購入したり返却レバーで本物の500円硬貨を取り出したりして不正に利益を得ていた。97年には日本の警察が押収した500ウォン硬貨が年間で1万4000枚を超えたという。

記事は「日本政府は500円硬貨を素材変更・多層構造化するなど対策を進め、自販機での不正利用はほとんどなくなった。

しかし、対面での支払いでは依然として混入が続いている」と伝えた。

これについて韓国のネットユーザーからは、「詐欺しようと、わざわざ500ウォン硬貨を準備して出したってこと…?気持ち悪い」「韓国人がやっているなら、恥ずかしい」「たった400円ちょっとが惜しくて、こんなことをするなんて」「金がないなら家にいろよ」「他の国に行って、食事しておいて、迷惑をかけるのはやめて」「最近韓国では硬貨を使う機会がほとんどないのに、日本にわざわざ持っていくなんて意図は明確だ」「厳重に処罰してほしい」などの声が上がった。

また、「万が一故意じゃなくても店は損するから問題」「こんなに似てるんだ、旅行で両替した時、混ざらないよう気をつけなきゃ」「発行年度のところを見れば見分けられる、そこで見ないと」「対策で仕様を変えたなら、もっと見分けやすくしても良さそうなのに」などの声もあった。(翻訳・編集/樋口)

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