2025年11月24日、韓国メディア・韓国経済は「今年は白菜の貿易収支が15年ぶりの赤字となる見通し」だと伝えた。

関税庁の輸出入貿易統計によると、年初から10月までの白菜の貿易収支は423万3000ドル(約6億6000万円)の赤字を計上した。

10年(295万3000ドルの赤字)以来の赤字だという。通常11~12月に白菜輸出が最も多いことを考慮しても、年間で黒字転換は困難だと予測される。韓国の白菜貿易が赤字を計上するのはまれなことで、猛暑による不作で値段が高騰した昨年でも貿易収支は370万ドルの黒字だった。

突然の貿易赤字の理由について、「輸出の減少」をまず挙げている。10月までの白菜輸出量は3675.8トンで、前年より約11%減少。輸出額は20%以上落ち込んだ。一方で輸入は「前例のない急増」を記録したという。10月までの輸入量は1万9123.1トン。昨年は通年で4135.2トンだった。10月までの輸入額は641万8000ドルで、既に昨年通年(229万ドル)の3倍に近い。

統計が確認できる2000年以降、白菜の輸入量が最も多かったのは10年で、1万3564.9トンだった。この年、異常気象で不作となった白菜の卸売価格は1キロ当り1万ウォンを超えるほど高騰し、緊急輸入なども行われた。

今年はそうした混乱はないが、既に輸入量は2万トンに迫っており、価格も上昇傾向を見せている。韓国農水産食品流通公社(aT)によると、白菜1株当たりの平均小売価格は5083ウォンで、前年の平均価格(4764ウォン)を上回る。9月からやや安定しているものの、1~3月期には1株の価格が前年より1000~2000ウォンほど高かった。

また、農林畜産食品部によると、政府の白菜輸入量は昨年の149トンから今年は1655トンまで増加している。

ただ、業界では「統計の錯視効果」を指摘する声があるという。実際に輸入が急増したのは消費者が「白菜」と聞いて思い浮かべる一般的な白菜ではなく、品種の異なる小型の白菜(アルベギ)だとしている。関税庁の統計上、一般の白菜とアルベギは同一品目となる。

記事によると、飲食店経営者にとって通常の白菜はキムチを漬ける以外に特に用途がなく、輸入した中国産白菜などでキムチを漬けると原産地を表示しなければならない。また、一般の白菜は外側の葉を捨てる必要があり副産物も多く出て手がかかる。そうまでしても、消費者の多くは中国産白菜のキムチに拒否感を持っている。

一方、アルベギは肉などを包んで食べる「サム」に主に用いられる。小ぶりで相対的に捨てる部分が多くはなく、輸入アルベギを副材料として料理に使っても原産地表示義務の対象にはならない。

このため最近、中国産のアルベギの需要が増えているという。

業界関係者は「卸売市場で取引される白菜の品目別の割合を見るとと、一般白菜の取引量はアルベギより圧倒的に多いが、アルベギの取引額は増加傾向にある」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「原産地表記をきっちりすべき」「法の穴はしっかり塞いで、処罰を強化しよう」「政府は中国産を売るためにせこい手を使わずに、アルベギも原産地表記を義務化しろ」「ごみのような中国産を仕入れて国産と偽装し国民に食べさせる異常な国」「中国で『これが人間の食べ物なのか』という扱いをされている。そんなものを食べさせるのか」「中国キムチはどんなに安かろうと、無料でもらおうと、絶対に食べる気はない」などのコメントが寄せられている。

また、「自分は中国産でも食べる」という人もいるが、「表記は正確にしてもらいたい。中国産なのに国産の価格で売らせてはいけない」としている。(翻訳・編集/麻江)

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