中国における免税政策が持続的に緩和され、インバウンド消費の円滑化措置の実施に伴い、中国旅行ブームが続いている。没入型で中国の自然景観や文化的魅力を体験するのと同時に、中国でのショッピングも徐々に訪中旅行の新たなトレンドになりつつある。
今年の中国へのインバウンド観光客は前年同期比100%以上急増しており、消費レベルも同時に上昇した。欧米の観光客の占める割合が顕著に拡大しており、特に米国人観光客の消費額は同50%増、フランス人観光客は同160%増となった。インバウンド観光消費額の増加は中国が実施した免税を巡る一連の円滑化措置と切り離せない。浙江省杭州市は8月に全国で初めて出国時の「ワンタッチ免税」サービスを導入し、スマートフォンをタッチするだけで最短2分で税金の払い戻しが完了できるようになった。
杭州市文化ラジオテレビ観光局国際処の陳斌(チェン・ビン)処長は、「杭州は今年、出国時の免税に対応した免税店が277カ所に上り、2024年には出国時免税の対象となった売上高は1億1000万元(約24億2000万円)に達し、今年は2億5000万元(約55億円)に達する見込みだ」と説明した。
過去3カ月の間に、免税体験の最適化による現地のインバウンド消費拡大に対する積極的な効果が迅速に現れている。また今後は「ワンタッチ免税」の試行範囲も全国に広がるとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











