中国東部・浙江省杭州市で先ごろ開催された2025世界観光連盟・湘湖ダイアローグには、世界30カ国・地域の観光担当部門、国際観光機関の関係者が参加しました。参加者は世界の観光市場が、「景勝地消費型観光」から「ディープな文化体験」に向け転換しつつあるとの考えを表明しました。
イベントで発表された「2024-2025越境旅行消費動向研究報告」によると、中国のインバウンド旅行は2024年下半期以降、ビザ免除政策のカバー範囲を継続して拡大し、外国人の滞在期間を延長し、外国人の入国・滞在・出国の全チェーンサービスを改善し、外国人観光客の中国訪問意欲を著しく高めたとのことです。
太平洋アジア観光協会(PATA)カンボジア支部会長のトゥーン・シナン氏は、「国連世界観光機関(UNWTO)が数年前に行った研究によると、ある国がビザ簡便化を実施すると、入国者数は平均8%増加するという。ビザが免除されれば、入国者数の増加率は16%になる一方、中国の海外旅行市場について同報告は、2024年第3四半期から2025年第2四半期末まで、「短距離優先、体験駆動型」の新たなトレンドを示し、東南アジア諸国は短距離海外旅行の重要な成長拠点となっています。長距離海外旅行ではイタリアが順位を上げ、文化体験型観光の魅力が高まっているとのことです。
同報告はまた、「今年の世界越境観光客数は前年比3~5%増加する見込みで、体験型観光は引き続き観光業の発展を推進する重要な原動力になる」と予測しています。(提供/CRI)











