中国のSNS・小紅書(RED)に23日、「日本から帰ってきたばかりだけど、私が言いたいのは…」と題する投稿があった。
投稿者の女性はタイトルに続く本文で「結局は、世界は優しい人が大多数だ」と述べた。
そして、「かばんを持った仕事帰りのおじさんは、私が英語と翻訳アプリ、身振り手振りで必死に伝えようとしても、肩をすくめて立ち去ってしまうことはなかった。『ついてきて』と言って、黙ったまま長い距離を歩き、私が分かる場所まで案内してくれた」「家族と一緒にいたおばさんは、わざわざ走ってきて列車を指さし『(空港に行くなら)1~4号車に乗らないといけないわよ』と教えてくれた。後になって知ったが、その列車は途中で切り離されて別方向へ行ってしまうところだった。もし間違えていたら帰国便に間に合わなかった」と振り返った。
女性は「こうした場面は、ほかにもたくさんあった。私に手を差し伸べてくれた一人ひとりが、帰国後に私が最も言いたかったこの言葉を証明してくれている――この世界では、美しく善良な人が結局のところ大多数なのだ」とした上で、「国内のネット空間ではまるで明日にも戦争を望むかのような強硬論が叫ばれているが、私はそうした軽々しく対立を呼びかける人たちは、おそらく現実の生活から遠ざかってしまっているのだろうと、ますます強く思うようになった。大切なものを持ち、自分のより良い人生を築くことに忙しい人が、戦争による破壊を軽々しく口にするはずがない」と述べた。
そして、「感動しながら帰国しても現実は現実。普通の人々の善意がそのまま国家間の関係を示す晴雨表にはならない。
女性は、「結局のところ、私たちの多くが憧れているのは、自由に歩き回り、安心して暮らせる平和な世界だ。情勢が変化しようとも、人同士の最も素朴な善意は、決して消えることはない。キーボード(ネット)上で撒き散らされる憎悪は、声は大きいかもしれない。だが所詮それは少数であり、沈黙している大多数を代表するものではない」と強調した。
そして、「異国で道案内してくれた人の姿、見知らぬ街角で道を教えてくれた誰かの笑顔——そうしたものこそが、この世界のより確かで、より揺るぎない基調を形づくっている。私たちが望む平和の土台はまさにそこにある」とし、「旅の中で受けたすべての手助けに感謝します。この思い出を、私は大切にしまっておきます」と結んだ。
女性は旅行先の関西で撮影した写真を10枚、小紅書にアップしている。
この投稿に中国のネットユーザーからは「そんなこと書くとたたかれちゃうよ?」「(日本に)行ったことがある人はみんな良かったと言い、行ったことがない人が(日本を)ののしっている」「日本に旅行に行く人と行かない人は、まったく別の層だからね」「投稿主の言語化能力が素晴らしいし、価値観も真っ直ぐだ。
また、「よく書いてくれた。私も昨日、日本から帰ってきたけど、たくさんたくさん助けてもらった(泣)」「日本に行くたびに温かい人に出会う。前回は駅員さんに目的のホームの場所を聞いたら辛抱強く丁寧に教えてくれた。伝わっているか心配になったのか、その後直接案内してくれ、別れ際には手を振ってくれた。これと比べると(中国は)多くの場合、できていない。だから日本から帰ってくるたびに自己反省する」「鹿児島で雨の降る中、バス乗り場がなかなか見つからなかったら、隣でバスを待っていた4人の生徒が私を乗り場まで直接案内してくれた。彼らはその後、並んでいた乗り場に走って戻っていったけど、もともと乗ろうとしていたバスに乗れなくなってしまった。私は彼らに向かって『ありがとう』と大きな声で叫び、彼らはお辞儀をしながら微笑み返してくれた」といった体験談も。
このほか、「この投稿がどれだけ(削除されずに)残るか分からないけど、絶対に『いいね』を押さないといけない。











