2025年11月26日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国が「アメ」と「ムチ」を使い分けることによって日本と韓国を分断させようと企図しているというスイス紙の報道を紹介した。
記事は、スイス紙NZZ(ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング)が、中国による日本と韓国への対応の「ダブルスタンダード」に注目したと紹介。
NZZは中国の日韓への対応差について「両国指導者の政治的スタンス」にあると分析。習近平(シー・ジンピン)氏が「敵対陣営」である高市早苗政権には「ムチ」を打つ一方、李在明(イ・ジェミョン)大統領を「友好陣営」に引き込むべく「アメ」を与え、日韓両国のつながりを分断しようと企図していると論じた。
そして、中国から「アメ」を与えられている韓国に対し、かつてTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備時に中国が行った厳しい報復を挙げ、「今の優しさは戦略的なものであり、従わなければいつでも敵認定されるリスクがあることを念頭に置かなければならない」と忠告した。
記事はまた、ドイツ紙FAZ(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)の関連報道も紹介している。同紙は日米中3カ国の外交的な駆け引きについて触れ、習氏とトランプ米大統領との電話会談の内容を伝えた上で「習氏がトランプ大統領のウクライナ和平案を支持する見返りに、トランプ大統領に日本への圧力を高めるよう求めているのではないか」という懸念が浮上したと報じている。(編集・翻訳/川尻)











