2025年12月1日、韓国メディアの釜山日報は韓国南部・釜山の金海国際空港に設置された募金箱から日本人観光客が残していったとみられる110万ウォン(約11万6000円)の現金と手書きのメッセージが見つかったと報じた。

記事によると、この現金が見つかったのは11月26日。

大韓赤十字社は空港内に設置した募金箱を定期的に開封しており、そのうち国際線出発フロアの募金箱から輪ゴムで束ねられた約110万ウォンの紙幣と手紙が発見された。手紙には日本語で「韓国旅行を楽しむ事が出来ました。残りましたが、孤児などのかわいそうな子供達へ御寄付下さい」(原文ママ)と記されていた。

記事は赤十字社の「国籍を問わず、旅行中に余ったお金を寄付していく人が増えている。今回の寄付は金額以上に大きな感動を与えた」とのコメントを伝え、この寄付金は国内外の緊急災害支援や社会的弱者への支援に充てられる予定だとした。

これについて、韓国のネットユーザーから「こんなに善良な人がいるなんて」「日本の方、ありがとうございます。温かい気持ちになった」「旅行の締めにこんなことをするなんて素敵だ」「110万ウォンは小銭どころじゃない。本当に良い人」「この人に良いことがありますように」「私たちも見習わなければ」などの声が上がった。

また、「日本からの観光客はマナーも良くてきれいだ」「(募金していった人は)これからも韓国に来て、楽しい時間を過ごしてほしい」「自分も先週日本旅行に行って少しだが募金をした。これほど大金ではなくても、残った現地の通貨は現地で募金するのが良い使い方だと思う」「国民同士はこうやって温かい関わりを続けていけたらいいな」「外国人観光客の悪いニュースが多くて暗い気分だったが、久しぶりに心が和んだ」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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