中国緑発集団は12月1日、内蒙古自治区烏海市に建設された20万キロワット・80万キロワット時の半固体電池蓄電プロジェクトが送電網に接続し、発電を開始したと明らかにしました。このプロジェクトは中国において送電網に接続済みの半固体リチウム電池蓄電プロジェクトの設置容量の記録を更新したということです。
このプロジェクトは敷地面積が約6.67ヘクタールで、合計160基の蓄電池コンテナと40基の変換・昇圧一体型コンテナを配置しています。中国緑発集団内蒙古支社烏海蓄電プロジェクトマネージャーの秦磊氏の紹介では、この巨大な「バッテリー」プロジェクトは、中国が独自開発した半固体状態のリチウム鉄リン酸電池技術を採用しており、従来の液体状態のリチウム鉄リン酸電池に比べ、安全性やエネルギー密度、サイクル寿命などの面で明らかな優位性を持っているとのことです。
新エネルギー産業の急速な高度化に伴い、電力網のピーク調整と周波数調整やグリーン電力消費能力の向上を支える核心技術である蓄電技術は規模拡大の飛躍の時期を迎えつつあります。中国緑発集団内蒙古支社総経理補佐の劉効飛氏は、「プロジェクト完成後は、20万キロワットの出力と80万キロワット時の容量を持つ電力のピーク調整・周波数調整能力を備え、年間1億8900万キロワット時のクリーン電力を電力網に供給できる。『昼間に蓄電し、夜間にピーク調整』という柔軟な運用が可能になり、電力システムの安定性が著しく高まるだけでなく、地元のグリーン電力が『発電でき、安定して送電でき、実際に利用できる』ようにし、地域の新エネルギー使用の主要なボトルネックが解消される」と説明しました。(提供/CRI)











