2025年12月1日、中国メディアの第一財経は、日本の糖尿病経口薬が減量薬として中国で大量にバラ売りされていたことが発覚したと報じた。

記事は、中国の大手ECプラットフォームで、日本の2型糖尿病治療薬である経口セマグルチドが「ダイエット」「減量版」「スリムアップ」などといった文言で販売されていたと紹介。

商品の多くは正規の箱を開封し、錠剤をバラバラにして販売する「バラ売り」で、主に正規ルートではない個人輸入代行や非公式なルートによる販売だったと伝えた。

また、価格は7ミリグラムのものが20錠で638元(約1万4000円)、3ミリグラムのものが100錠で1498元(約3万3000円)などとなっており、一部の商品では数千点にのぼる高い販売実績を記録していたと紹介している。

その上で、セマグルチドが医師による診察と処方箋が必要な処方薬であること、昨年1月に承認された中国も含めて、世界において経口セマグルチドが2型糖尿病の治療にのみ承認されており、減量は適応症として承認されていないことを指摘。減量目的で、しかも非処方薬としてECプラットフォームで販売する行為は違法であるとともに、安全性や有効性の観点からも大きな問題があるとした。

一方、日本の経口セマグルチドが中国に流出し、違法に販売されている背景として、日本製品の価格が世界的に見ても最低水準であることに言及。同用量の1錠当たりの価格が中国の30元(約660円)に対して日本は6.8元(約150円)であり、4分の1以下の安さであることを紹介した。

記事は、第一財経の記者が経口セマグルチドの製造元であるノボノルディスクの中国法人に対し、ECプラットフォームでの販売行為の合法性について問い合わせた後、あらゆるプラットフォーム上の関連商品の販売が停止したと伝えている。(編集・翻訳/川尻)

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