中国のSNS・小紅書(RED)に「日本は絶対I人(性格診断テストMBTIで内向型の人のこと)にとって天国」との投稿があり、反響を呼んだ。

投稿者の女性は27歳の時に日本に留学し、その後、日本企業に就職したといい、「日本で約4年生活してみた感想は、日本は間違いなくI人にとっての天国ということだ」とした。

そして、「ここでは人同士の距離がはっきりしていて、仕事外のプライベートな時間に連絡が大量に来ることはなく、集まりがあっても割り勘が基本で、他人にあれこれ干渉されることもない。邪魔をされることなく自分の生活に集中できる。人と会う頻度を自分でコントロールでき、自分の大切なことにより多くのエネルギーを注げる環境だ」と説明した。

また、「ここには人情社会(人間関係で決まる社会)は存在せず、物事はルールや手順に沿って進められる。誰もが自分の役割や境界を守っていて、(中国のように)感情が物事を進めるための主要な基準にはなることはない。秩序も重んじられており、混雑した地下鉄でもみんな列に並び、押し合いへし合いの混乱はほとんど見られない」とした。

さらに、「基本的な生活は保障されていて、誰もが『寝そべる(無気力、脱力して生きる)』ことを選べる。たとえば、一般的な会社員であれば、ほぼ誰でも住宅や車を持つことが可能だ。住宅を購入する必要はなく、賃貸でも住民登録ができる。ホワイトカラーとブルーカラーの給与格差も大きくなく、月収はおおむね1万元(約20万円)からスタートする。勤務は基本的に午前9時から午後6時までで、週末は休み。年間の法定休日は121日、有給休暇も10日以上ある」と紹介した。

女性は「もしあなたが『寝そべり』たい人であったり、社交が嫌いなI人だったりすれば、おそらく日本ほど生活しやすい環境はないだろう」とつづった。

中国のネットユーザーからは「日本が天国だとか、ニュージーランドが天国だとか、スイスが天国だとか。いいもんだな。あちこちに天国があって」「実際に行ってみたら、これがうそじゃないことが分かる」「一般人からすると、あっち(日本)の労働環境や給与などは確かに天国と言える」「日本って結構、人間関係に左右される社会だと思うけど」「日本は先進国の中では底辺でしょ」「ポストコロナ時代の今、一般人が『寝そべる』ことができる国はどこにもないと思う」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ