華字メディアの中文導報はこのほど、「特殊詐欺はあらゆる隙を狙う」として在日中国人に注意を呼び掛ける記事を掲載した。
記事はまず、日本およびアジア各地に広がる特殊詐欺事件は今も横行し続けており、在日中国人にも大勢の被害者が出ていると言及。
記事はその例として、今年10月に報じられた事件について説明。「中国公安局」を名乗る人物が中国人留学生に対して「あなたに逮捕状が出ている。これを撤回するには金が必要だ」と称する事件があり、留学生が自演させられた「身代金目的の誘拐」で両親が約3000万円をだまし取られたと伝えた。
記事はさらに、「上海警察」を名乗る人物が中国人留学生から約5900万円をだまし取る特殊詐欺事件が今年10月に報じられたことを伝え、「『中国公安、大使館、警察』をかたる詐欺は2023年から多発しており、今年は少なくとも中国人留学生3人が被害に遭っている」と説明した。
一方、記事では中国人が加害者となった事件として、証券口座乗っ取り事件が取り上げられている。これについて記事は「警視庁は11月28日、金融商品取引法違反(相場操縦)と不正アクセス禁止法違反の疑いで中国人の男2人を逮捕した」とし、「2人は他人名義の証券口座に不正アクセスし、特定企業の株式売買を繰り返して株価をつり上げ、高値で売り抜けたとされる」「口座のIDとパスワードはフィッシング詐欺サイトなどを通して盗まれた可能性が高く、捜査が続いている」などと伝えた。(翻訳・編集/野谷)











