香港メディアの星島環球は8日、中国企業の米国上場承認が滞っているとする記事を掲載した。
記事によると、年初来、米国市場への上場を果たした中国企業は、微牛(ウィブル)、覇王茶姫(CHAGEE)、一畝田(イームーティエン)、智慧物流環球(スマート・ロジスティクス・グローバル)など13社にとどまる。
中国企業の米国上場における高いハードルの一つが、中国証券監督管理委員会(中証監)による海外上場届出要件だ。
盈立証券の董事総経理、黄鍵文氏によると、中国は米国市場に上場する企業に対する規制要件を引き上げているが、「個人的には、中証監はプライベートエクイティファンドやベンチャーキャピタルが投資する企業などの米国上場を認めるべきだと理解しているはずで、規制を徐々に緩和して中国企業の上場を継続させていくものとみている」という。
米大手証券取引所ナスダックは9月初旬、公開企業会計監視委員会(PCAOB)が監査を実施できない状況を踏まえ、投資家保護の強化と企業の流動性向上を目的として、主に中国で事業を展開する企業の新規株式公開(IPO)での最低調達額を引き上げるなど上場基準を厳格化した。(翻訳・編集/柳川)











