陸上男子100メートルで9秒83のアジア記録を持つ中国の蘇炳添(スー・ビンティエン)(36)が9日、自身の微博(ウェイボー)を更新し、現役引退を正式に表明した。
蘇は、2004年12月に15歳で両親の元を離れてからの21年間を振り返った上で、9秒83のアジア記録について「単なる数字ではなく、自分とチームにとっての勲章であり、一切皆有可能(すべては可能である)を証明できた」と記した。
また、夢の舞台を与えてくれた祖国、中国陸上競技協会、広東省二沙体育訓練中心、曁南大学、歴代の恩師、友人、そして家族への感謝の言葉も記し、「今後も別の形で皆と一緒に歩んでいく」とした。
蘇は21年の東京五輪陸上男子100メートル準決勝で自身が持つアジア記録9秒91を大きく更新する9秒83をマーク。決勝ではスタートで出遅れたが、それでも9秒98と10秒を切るタイムでゴールし6位入賞した。中国代表として出場した男子400メートルリレーでは4位だったが、2位だった英国代表が選手のドーピング違反による失格でメダルを剥奪されたため、3位に繰り上がって銅メダルを獲得した。24年12月、中国の広東省と香港、マカオで25年11月に共同開催される第15回全国運動会を最後に現役を引退すると発表。25年4月、曁南大学体育学院のトップに就任した。(翻訳・編集/柳川)
— 中国動画 (@RC00547555) December 9, 2025











