中国メディアの極目新聞は9日、青森県で発生した地震で「日本に滞在中の中国人観光客がトイレに転がり込んで避難した」と報じた。

8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震が発生した。極目新聞によると、青森県に滞在していた中国人観光客は「突然、すべての電子機器から地震警報が鳴り始め、建物全体が揺れました。私はホテルの3階にいましたが、人生で経験した中で一番大きな地震でした。トイレに転がり込んで避難しました。長い間揺れ続けて、ようやく収まったので服を着て階下に降りました。ロビーにはたくさんの人がいて、外に新鮮な空気を吸いに行こうとしたところ、また警報が鳴りました」と伝えた。

また、北海道に滞在中の中国人観光客は「建物全体が揺れているという明らかな感覚がありました。全員が部屋から飛び出し、エレベーターは使用できなかったので、階段を駆け下りました」と話し、「今(取材時)は大丈夫なようです」と話したという。

記事はこのほか、宮城県の女川原子力発電所や北海道の泊(とまり)原子力発電所などに異常がないか確認作業が行われていることを併せて報じた。

日中関係が悪化する中、中国当局が日本への渡航自粛を呼び掛けていることもあり、中国のネットユーザーからは「最近、そっちに行くなって言われているのに。どうして言うことを聞かないんだ?」「行くなと言ってるのに行くんじゃ、もうおめでとうとしか言えない」「忠告を聞かない者はいつもいる。それなら、永遠にそこにとどまるがいい」「こんなときに日本にいる中国人は、確かに“トイレに転がり込む”のがお似合いだ」「『優しく言ったんじゃ説得できない』の良い例だ」といった批判的な声が相次いでいる。(翻訳・編集/北田)

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