ロシア経済発展省は12月9日、ロシア極東地域が2030年までに、現在の約7倍に当たる年間180万人の中国人観光客を受け入れる見込みであると明らかにしました。

同省の声明によると、ロシアは2030年までに中国からの観光客数を年間550万人に引き上げることを目標としており、うち増加分は主に極東地域が担うとしています。

このため、極東地域の国境検問所や空港を現代化された設備に改修するとともに、目下週50便の中国直行便を350便へと増便する計画です。

ロシアのレシェトニコフ経済発展相は、ビザ手続きの簡素化やインフラ改善がアジア太平洋地域からの観光客誘致につながると述べています。中国人観光客はすでに極東地域の外国人観光客の75%を占めており、今後の増加も主に中国からになるとみています。極東地域では、モダンで快適な環境づくりを進め、約1万9000室のホテル客室を新設し、新たなリゾート地やスキー場も建設する計画です。

中国は目下、ロシアにとって最大の観光客供給国です。中国側の統計では、2024年に中国本土からロシアを最初の訪問地として出国した観光客数は103万9400人で、前年同期比209.3%増となりました。(提供/CRI)

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