大規模エネルギー施設の施工監視に特化された中国初のエネルギープロジェクト専用衛星「電建1号」が12月10日、ラインオフしました。

中国の重要エネルギープロジェクトの品質モニタリングは、これまで主に建設現場や周辺の高山・峡谷に大量のモニタリング装置を設置し実施されてきましたが、作業の難易度が高く、モニタリング精度も限られていました。

「電建1号」は宇宙からミリ級の精度でモニタリングを実施し、重要プロジェクトの建設を確保することができます。

「電建1号」の形状は平板状で、外周の黒い部分は衛星に電力を供給するソーラーパネルです。特殊素材を採用しているため、地上の太陽光発電所で使われる通常のソーラーパネルよりも光電変換効率が50%以上高くなります。

また、他の光学リモートセンシング衛星と比べて、レーダーリモートセンシング衛星である「電建1号」は全天候型観測が可能で、雲や雨を透過して観測することができます。地上の山や工事施設に1ミリ程度の変化が起きても、はっきりと識別できます。「電建1号」から地上に送信される高精度映像は、重要プロジェクトの施工現場モニタリングのほか、地震や土砂崩れなど自然災害の早期警戒や救援にも広く応用することができるとのことです。(提供/CRI)

編集部おすすめ