中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)傘下のCCTV財経の報道によると、現在、中国の人工ダイヤモンド産業の規模は世界をリードしており、川下製品は日増しに豊富になっています。「天然ダイヤモンドの手ごろな価格の代替品」であるラボグロウンダイヤモンド(実験室で人工的に生成されたダイヤモンド)や、工業用材料の加工に用いられるダイヤモンド製品もそろっています。
河南省南陽市のあるラボグロウンダイヤモンドの専門店では、若者を中心に、問い合わせや購入に訪れる消費者が後を絶ちません。消費者の楊さんは購入理由を「外観は天然ダイヤモンドと特に変わらず、天然ダイヤモンドよりコストパフォーマンスが良い」と語りました。
データによると、近年、ラボグロウンダイヤモンドの小売価格はピーク時から50%以上下落しています。1カラットの高品質ラボグロウンダイヤモンドを例にとると、販売価格は2020年の約8000元(約17万6000円)から現在は約3500元(約7万7000円)まで下がっていますが、同じ品質の天然ダイヤモンドは依然として4万元(約88万2000円)以上しています。一方、世界のダイヤモンドジュエリー市場でラボグロウンダイヤモンドの売り上げが占める割合は2025年には既に40%を超えており、2019年より8倍以上増加しています。
近年、市場の拡大に伴い、ラボグロウンダイヤモンドは国内で完全な産業チェーンを形成しており、河南省方城県には、結晶種の育成、ダイヤモンドの合成からカッティングまでの全産業チェーンをカバーする川上・川下企業46社が集積しています。(提供/CRI)











