2025年12月12日、韓国メディア・ニュース1は、最近日本のホテルの宿泊料金が下落していることから、韓国人旅行客が地方の小都市にまで急増していると報じた。

記事によると、日中関係悪化の影響で中国からの団体旅行客が急減したことにより、日本各地のホテルがセールを実施。

宿泊料金を相次ぎ割引していることから、日本を訪れる韓国人が増えているという。

韓国の大手旅行会社のデータでは、日本へのパッケージ旅行の予約は前年比25~30%増となり、人気の東京、大阪、福岡ではほぼ2倍に達した。さらに、これまで観光客が少なかった四国や南九州などの地方都市でも、航空路線拡大とセールの効果で最大で500%増という異例の伸びを記録したという。

また、自由旅行を中心としたオンライン旅行サイトでも日本への旅行の需要は拡大しており、日本のホテルへの予約総額は前年より約26%増加した。特に札幌、沖縄、松山(愛媛)など地方都市の人気も高まっており、旅行先が多様化が進んでいるという。

一方、日本ではオーバーツーリズム問題に対応するための財源確保を目的として、現在1000円の出国税(国際観光旅客税)を3000円へ引き上げる案が検討されている。

記事は「短期旅行の訪日韓国人客への影響は避けられない」とした上で、関係者の「出国税は上がるかもしれないが、来年2月の春節(中国の大型連休)にも中国人団体客の減少が続く場合、ホテル価格がさらに下がり、日本旅行全体の価格が下がる可能性もある」との見方を伝えた。

これについて韓国のネットユーザーからは「今が日本に行くには最高のタイミング」「こういう時に日本の地方を開拓するのが賢い選択」「ホテルが安いのは本当にうれしい。円安も続いてるし」「ホテルや航空券の価格がもっと下がるなら3000円くらい気にならない」「韓国国内の観光地の物価は高すぎて、日本に行った方が、満足のいく旅行を楽しめる」などの声が見られた。

一方で、「いくら3000円とは言え出国税3倍は驚く」「韓国人が大量に行ったらまた混雑するだけ」「韓国経済は低迷しているのに、海外旅行に行く人がこんなにも増えるのは不思議」「地震のニュースもあったのに…最近はリスクを考えない人が多い」「日本に旅行に行く人は日本の総理の(竹島関連の)発言を見ていないのか」などの意見も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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