身近な交通手段の一つである自転車は、人々の生活に欠かせない存在です。しかし習得にはハードルがあり、子どもの頃から乗れないまま大人になり、残念に思う多くの人がいます。

こうした「大人になっても自転車に乗れない」というニッチな市場に注目し、中国東部の浙江省杭州市では先ごろ、「大人向け自転車乗り方指導出張サービス」が登場し、注目を集めています。「800元(約1万8000円)で必ず習得できる」という価格設定や柔軟な出張型の指導スタイルが、多くの会社員や大学生を引き付けています。

コースは1回1時間半で、習得するまで付き添い、追加料金はありません。学習進度は個人差があり、理解力が高くストレスのない受講者は、1回の練習で走行できるようになる一方、スポーツが苦手な人やストレスを抱えた人は3~4回の練習でコツを身に付けるようになります。

このサービスのコーチは、「受講者は地元の会社員や大学生がメインで、隣の寧波市、台州市、宣城市から訪れる大学生もいる。目的は人により異なるが、低炭素で環境に優しい上、コストが安い利点を重視し、短距離通勤の最適な手段とする会社員が多い。また、キャンパス内の移動手段で自転車を利用したい大学生もいる。さらに自転車を社交とストレス発散の手段とし、自転車を通じて同じ趣味を持つ人とつながり、ストレス発散しようと考える若者もいる」と紹介しました。(提供/CRI)

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