中国では映画『ズートピア2』がヒットしています。映画など娯楽情報を扱うウェブサイトの猫眼専業版によれば、12月10日午後には興行収入が31億元(約680億円)を超えました。
しかし作品そのもの以上に人気があるのは関連グッズです。映画館で販売されるウサギのジュディのぬいぐるみ、キツネのニックのポップコーンバケツ、さらにはニンジンICレコーダーまで、大勢の人が争って買うので売り切れ状態です。
販売店の店員は口々に、ネットで大人気のニンジンペンやヘビの解毒ペンは店内に在庫がないと述べ、さらには「あまりにも人気があるので、そもそも入荷がない」「いつ入荷するか本当に分からない。ネットで探してください」と説明する状況です。ネット通販サイトによると、ニンジンペンについては予約を受け付け中で、3カ月後になってようやく、順次出荷されるとのことです。
中古品販売サイトで検索したところ、公式ミニプログラムで正規販売されているニンジンICレコーダーの価格は50~60元(1100~1300円)にまで上昇し、85元(約1900円)に達している場合もあります。ガリーシリーズのブラインドボックス入りのペンの価格は定価の5倍に達しました。このように価格が高騰しているにもかかわらず、購入客は後を絶ちません。
『ズートピア』は知的財産権について98のブランドと提携しており、アートトイや雑貨、電子製品、洋服、アクセサリーなど多くのジャンルにわたって1万4000種の製品が発売されているとのデータもあります。ファンの生活の場に全方位型で浸透しつつあります。中国国内では「汎二次元」と呼ばれるアニメ、漫画、ゲーム、ライトノベルなどのユーザー規模が、2017年の2億1000万人から2025年には5億2600万人に急拡大しました。また、2024年には「二次元周辺グッズ」の市場規模が6000億元(約13兆2000億円)に迫りました。











