上海市内で初となる常態化された低空ドローンによる医療検体配送航路が10日に開通し、上海交通大学医学院附属仁済病院の三つの本院・分院間の輸送シーンで先行して導入された。中国新聞社が伝えた。
医療検査検体を積載したドローンが同病院の東院から離陸し、14.5キロメートル離れた南院へと飛行した。同時に、別のドローンが北院から離陸し、8分後には4キロメートル離れた東院9号館の屋上に着陸した。これにより、上海市内初の医療検体のドローン配送が完了した。
ドローン配送の導入前、同病院の医療検査検体の輸送は主に「輸送車1台+運転手1人+警備員1人」という構成で行われており、コストが高いだけでなく、人員配置や地上交通渋滞などの問題も考慮する必要があった。
同病院の李勁(リー・ジン)副院長はデータの比較を示した。南院から東院までの直線距離は約14.5キロメートルで、地上配送では約45分かかるが、ドローン配送ではわずか23分で済み、所要時間は50%近く短縮される。北院から東院までの直線距離は約4キロメートルで、地上配送では約19分かかるが、ドローン配送ではわずか8分で完了し、医療検体の搬送効率が大幅に向上した。
同病院検査科の沈薇(シェン・ウェイ)副主任は、「現在、ドローンで輸送されている検体は主に血液検体で、検体の回転速度が速まったことで、結果報告までの時間が効果的に短縮されている」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











