中国国営新華社通信によると、中国最大の淡水湖、鄱陽湖の代表的な水文観測所である星子観測所で14日午前6時、8メートルの極端な渇水位線を下回り、同湖と長江をつなぐ水域面積は豊水期に比べて9割減少した。

鄱陽湖の水位は平年より87日早い8月8日に12メートルの渇水線を下回った。

今年、渇水線を下回った日数は217日に達し、1年の3分の2近くが渇水状態となっている。

鄱陽湖は近年、渇水記録を次々と更新している。2022年には渇水期の水位が過去最低の4.6メートルまで下がった。23年には記録が残る以降で最も早い7月20日に渇水期に入った。24年には渇水期の水位変動速度が最高に達し、1日の最大水位変動は0.45メートル、1週間の最大水位変動は2.68メートルだった。

中国最大の淡水湖、鄱陽湖が極端な渇水位を下回る―中国メディア

専門家によると、鄱陽湖の渇水が常態化すると、シロヅルやコウノトリ、マナヅルなど数十万羽の渡り鳥の越冬や、スナメリなどの水生生物の繁殖と生存にも影響が及ぶとみられる。同湖沿いの各地は、水位・水量などの状況や干ばつの被害状況に留意し、水利事業を科学的かつ的確に管理するとともに、しゅんせつ引水、生態補水などの応急措置を講じ、水位低下による悪影響を最小限に抑えている。(翻訳・編集/柳川)

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